ホワイト企業に入りたい!でも現実はそう甘くはないよね

   

上司からの理不尽な要求が多い

営業ノルマがキツイ

サービス残業を強要される

 

ブラック企業に勤めていると、「もっといい待遇のところに転職したい!」とか「ワークライフバランスがとれるところがいい」なんて誰でも思いますよね。

じゃあ、あなたの希望の企業って本当にあるんでしょうか?

 

このページは、そんな”ホワイト企業に入りたい幻想”をぶち壊していく内容です。

 

 

ホワイト企業ってどんな理想の会社?

一般的に抱くホワイト企業とは、以下のような会社をイメージすることと思います。

  • 残業がない
  • 給料が良い
  • ノルマがない
  • 休みがしっかり取れる
  • 休みに仕事が入ることがない
  • 福利厚生がしっかりしている
  • 無理な飲み会がない
  • 男性・女性関係なく働ける
  • 研修・教育制度がしっかりしている
  • 自分のやりたいことができる
  • みんなが仲良く働いている
  • 将来のステップアップが期待できる
  • 見本となるカッコイイ上司がいる
  • 顧客に喜んでもらえるやりがいがある
  • 会社に将来性がある
  • 社長が魅力的だ

 

こんなところでしょうか。

ようは、「自分にとって居心地の良い会社」だと思います。

 

コンプライアンスを徹底していて、相談窓口がしっかりあったり、なんでも話し合える風土が整っていることも大切ですね。

 

 

そもそもホワイト企業って存在するの?

そもそもの問題として、上で挙げたようなホワイト企業ってこの世に存在するのかって話ですよね。

 

結論から言うと、あります

 

社員が幸せな気持ちで働いて、全員が社長を尊敬して、みんなで会社を良くしようと一生懸命になっている会社は少ないながらもありますよ。

トップである社長が立派な考えを持っていれば、部下はそれに従って考えに準じてきます。

「働く人あっての会社である」という考えの社長なら、社員の給料もはずむでしょうね。

 

よくテレビで紹介されてたり、企業ランキングもあったりするのでYouTubeででも探してみると良いです。

 

TBSの朝の番組「がっちりマンデー」でいろんな優良企業を紹介しているので見てみてはいかがですか?^^

 

今はインターネットやSNSが普及していますし、情報交換がたやすくできるので、企業名で検索すると会社の評判が出てくるかもしれませんね。

 

会社のリアルな中身をみたいなら転職会議というサイトがオススメです。

現在働いている人の意見や、辞めた人の意見、辞めようと思っている人の理由、面接を受けた時の様子、などなど全部本音で書いてあります。

 

まだ見たことのない人はぜひご覧になってください。

あなたの会社のウワサも載ってるかも…?!

 

転職会議

 

 

ホワイト企業に入るには何が必要?

世の中に数少ないホワイト企業に入るにはどうしたらいいのでしょうか?

 

 

まず必要なもの。

それは情報収集能力です。

 

知り合いの口コミ、インターネット、テレビなどを使って企業について徹底的に調べ上げないといけません。

ホワイト企業かブラック企業かは入る前に決まっていて、情報を駆使すれば選ぶことは可能なんですからね。

 

それを怠って、なんとなくイメージだけで決めてしまったら良い企業には入れませんよね。

 

 

それから重要なものその2。

あなたのスキルです。

 

多数いる応募者の中からあなたを採用しようと思うための魅力がないとホワイト企業はあなたを採用しないですよね。

 

これが私が”ホワイト企業は幻想だ”という最大の理由です。

 

理想の会社があったらみんなが働きたいと思いますよね。

そうすると人が全国から集まってくるわけです。

 

その競争にあなたが勝つだけのスキルがありますか?

 

世の中には優秀な人材がゴロゴロ転がっています。

そこに飛び込んでいって勝ち残る精神力を持っていないと入社できませんね。

 

たとえば、試用期間3ヶ月ののちテストがあって合格できれば晴れて正社員になれる、という会社があった場合、まあものすごい競争があるわけです。

面接でかなりの人数が減らされて、3ヶ月の契約社員として集まった30人、そこから正社員になれるのは5人というような戦いに挑まなければなりません。

中には前職で経験者の人もいるでしょうし、未経験から這い上がるのは至難の業ですよ。

 

 

世の中の大多数はブラック企業にならざるを得ない

世の中にホワイト企業が少ない理由。

 

それは世の中に競合他社が多いからです。

 

新しいビジネスモデルができると、「これはもうかるぞ!」ということでみんな始めるんですよね。

そうすると、競合同士の客の奪い合いになってしだいに消耗していきます。

 

  • サービスの向上
  • 生産性の向上
  • コスト削減
  • 営業数値へのこだわり

これができてしまうんですよね。

競合が多いほどこの追求は強くなっていきます。

 

 

じゃあなんで競合他社が増えてしまうのか。

それは真似されやすいビジネスモデルだということに他なりません。

 

飲食店なんかが分かりやすい例なんですけど、牛丼屋って全国いろんなところにありますよね。

吉野家、すき家、、松屋、なか卯。

 

全国的に知られたものですら4つもあるのに、さらに小さなチェーン店や個人経営もあります。

さらにコンビニ弁当・弁当屋・スーパーも競合にあたるわけです。

 

経営者や調理者には失礼ですけど、牛丼ってご飯を盛って煮込んだ牛肉を乗せれば完成ですからね。

システムを確立させるヤル気さえあればできてしまうんです。

 

それで店舗があちこちにできて、お客さんの奪い合いになって、290円…270円…250円と価格の下げ合いになっていくんですよね。

そしたら従業員の時給も下げざるを得なくなって、労働時間も増えて、休日も取りづらい雰囲気になって・・・。

 

はい。ブラック企業が誕生しました。

 

 

なので、ブラック企業にしないための根本解決には競合を増やさないことが大事なんです。

 

現に、ホワイト企業で多いのは唯一無二の事業をしているということ。

 

優秀な人材を雇って難しいシステムを構築して、他社に真似できない壁を作ることに徹底しています。

この壁を経済学用語で参入障壁といいます。

 

参入障壁を高くすることで競合が入り込む余地が少なくなり、自分たちで利益を独占できるようになって、従業員に高い給料を払ったり福利厚生を整えたりできるわけです。

 

みんな大好き「ケンタッキーフライドチキン」は他社に真似されないようなシステムを徹底してますね。

なんでも、鶏肉につけるあのスパイシーな味付けのレシピは、ケンタッキーで働いている人は誰も内容を知らず、世界でたった2人にしか伝承されていないのだとか。

 

ケンタッキーを経営する日本KFCホールディングスでは、離職率がかなり低くて2015年には入社2年以内に辞める人が0人だったみたいですよ。

パート・アルバイトの人でも「ずっと長く働いていたい」と思う人が多いんですって。

 

 

下請け企業や中小企業がブラック企業化しやすいのも、競合他社が多いからですよね。

頑張らないと他の会社に追い抜かれたり、契約を取られたり、最悪の場合倒産してしまいます。

 

でも有名な大企業だって安泰でホワイトとは限りませんよ。

家電メーカーの松下電工や東芝も今はピンチですし、日本の自動車産業もどうなるか分かりません。

日本ではシェアをほこれても、海外勢の出現でいつどうなるか分かりませんから。

 

 

さいごに

ホワイト企業が幻想だというのがお分かりになったでしょうか?

 

仮に今はホワイト企業だったとしても、今後20年30年その会社がずっと続いていくかは分かりません。

 

自動運転技術が完成した」と、この間ニュースで発表されてましたし、これからAI(人工知能)も出てきたら会社の存在価値はガラッと変えられてしまいますよ・・・。

 

 

「ホワイト企業に勤めたい!」と一生懸命になるよりも、これから先どうすれば自分個人が生き残れるかを考えたほうがよっぽど良いと思います。

 

会社に頼らない生き方や、どこに転職しても通用するスキルを磨くことに目を向けませんか?

 

 

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