失敗!?新築マイホームは離婚の原因

      2018/03/30

「結婚してマイホームで幸せな家庭を築きたい」

新築一戸建てを持てば幸せになれると思い理想の家を探している人は、一度立ち止まって冷静になる時間を持ってもらいたいです。

というのも、新築一戸建てを買って 人生終了している人が本当に多い のです。

 

お金があって余裕で返済できる場合はのぞきますが、新築のマイホームは私は絶対にオススメしません。

ごくごく一般の家庭の場合のマイホーム購入のメリットデメリットを見ていきたいと思います。

 

 

新築購入のメリット

誰も使っていないので綺麗!

一番はこれですね!新品なので使うのも気持ちいいですよね。

 

注文住宅では好きな間取りを決められる

新築戸建にも2つの種類があります。

建売住宅注文住宅です。

 

建売住宅はすでに建てられた住居を買う方法です。

こちらは間取りは自分で決めることはできません。

 

注文住宅は自分で好きな間取りを決めて建築してもらいます。

コンセントの配置を決めたり、家具に合わせた部屋の作りを指定できたりします。

冷蔵庫やタンスなどの大型家具の寸法を測っておき、ちょうどのスキマになるように建築することが可能です。

 

 

新築購入のデメリット

値段が高い

中古物件に比べて値段がかなり高いです。

新築一戸建ての値段には、仲介業者の数百万円の仲介手数料が含まれています。

さらに建築に要した材料費と大工の人件費業者利益などが含まれての値段なので、中古物件と比べて 価格の上乗せが多い のです。

 

資産価値がすぐに下がる

買って住み始めるとすぐに価値が下がります。

住み始めた日から中古物件扱いになります。

買う時は5000万円でも、数十年後に売る時には1000万円程度になります。

 

 

新築購入が家族崩壊を招く?

「夢のマイホームが離婚の原因でした…」

こんなはずじゃなかったと後悔する例が頻発しています。

なぜこんなことが起きるのでしょうか。

 

家の購入を 勢いで買う人が多い ことに原因がありました。

 

「結婚して子供ができるので幸せ絶頂の時に買ってしまおう」

「親からの融資ももらえるし」

「賃貸家賃を払うくらいならローンにあてたい」

 

モデルハウスの見学をしていくうちに「家がほしい」という夢が次第に大きく膨らんでいき、購入に踏み切ってしまいます。

ここが地獄の始まりです。

 

 

会社員Aさんの人生

とある会社員のAさんは結婚して新築マイホームを35年ローンで購入しました。

毎月15万円の支払いでローンを組み、夫婦共働きなら支払っていけると思っていました。

 

すぐに子供が生まれて奥さんは子育てと家事をすることになり、奥さんはこの機に仕事を辞めてしまいました。

その後、保育所に預けてパートで働けると思っていたのですが、受け入れてもらえずに待機児童になり、Aさんの収入だけが頼りになります。

3歳になってようやく入った幼稚園も月4万円の支払いがかなり辛いです。

 

さらに不況による会社の業績悪化で給料が下がりもっと苦しくなります。

注文住宅でなく建売物件だったため間取りが気に入らないと奥さんに文句を言われ、ご近所から子どもの泣き声がうるさいとクレームをくらいます。

あまり調べずに買ったため地域の自治体ルールになじめずストレスもたまります。

 

リビングの大きな窓は隣の家から丸見えなのでカーテンが開けられない。

窓を開けると隣の家のテレビの音や会話の声が聞こえてくるため、自分たちの生活音も筒抜けじゃないかと心配になります。

 

ローンが大量に残っているため他の土地に移り住むこともできず、外からも中からも文句を言われながら社畜のように働いてローンを毎月15万円返さなければなりません。

 

「賃貸の頃は幸せだった」と思う日々。

仕事は今後若い労働者に取って代わられるかもしれません。

恐怖が常につきまといます。

 

 

なんとか頑張って20年経つと、子ども2人も18歳で家を出て残るは夫婦2人

こんなにたくさんの部屋は要りません。

妻は子供がいたから頑張れたものの 「夫と二人の生活は無理!」といって離婚 しました。

 

 

離婚したあともローンの返済は引き続きあります。

家族のためにと仕事を頑張ってきたはずの日々が虚しくなります。

不幸にも体を壊して働けなくなってしまいました。

支払いができなくなり家が差し押さえられて住む場所がなくなります。

 

なんとか買い手が見つかり売却できたのですが50代で借金が1000万円ほど残り、これから返していく気力も体力もありません。

 

 

いちばん良い家の買い方とは

家が欲しい場合は「築浅の中古一戸建て」が一番コストパフォーマンスが良いです。

とくに 築20年の中古物件 が一番買い時です。

 

ほぼ土地代だけで買える

新築のデメリットの部分で、人が住むと一気に価値が落ちると説明しました。

10年経てばかなり下がり、20年でほぼ建物としての価値がなくなります

 

この建物の価値がなくなった物件を、ほぼ土地代だけで買えるのが築20年物件を狙う目的です。

 

古すぎる物件は修繕が必要

40年50年経った物件はどうでしょうか。

同じく建物の価値はないですが、今度は建物の老朽化が進んでいるので修繕費がかかるようになります。

 

シロアリ駆除やネズミ駆除、お風呂場のタイルひび割れの修理や柱の交換、壁の修理、雨漏り修理などいくつもの修繕が必要です。

酷いものでは骨組みだけにして基礎から作り直す必要のあるものまであります。こうなっては安く買った意味がありませんね。

 

耐震基準

震災の被害を受けて1981年(昭和56年)6月1日 耐震基準が大幅に改正 されました。

それ以前に建てられた家は現在の耐震基準を満たしておらず、大地震が来たら即倒壊です。

 

築40年以上の物件を補強する場合、自治体で改修の補助金を出してくれるところがあります。

しかし費用の1/3までもしくは15万円までといった上限があり、残りは自己負担です。

 

こうしたリスクも踏まえて、一生住む家を購入するなら築浅物件を選んだ方がよいです。

 

築20年で手放した物件は、なにも事故物件だけではありません。

急な転勤で誰も住まなくなった場合もありますし、お金持ちの方で更に大きな家に引越ししたというものもあります。

子供が大人になり独立して家を離れたのでそのタイミングで家を手放すというパターンもあります。

 

 

さいごに

バブル期に買った一戸建ての支払いができずに売りに出される競売物件が現在増えています。

これから団塊の世代が他界して戸建てが有り余ってくると、リノベーションして再利用する流れも加速していくと思います。

 

ですが競売物件やリノベーションにも落とし穴があります。

きちんとした知識を身に付けて将来のリスクを回避しなければ自分が痛い目を見ることになるでしょう。

 

新築でも中古でも、家を買うとなると 一生に一度の買い物 だと思います。

賃貸とは違い簡単に引っ越すことができないので、買うなら妥協なく慎重に選ぶようにしたいですね。

 

 

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