ランチェスター戦略をネットビジネスに応用 コンテンツの質×量

      2018/03/27

ランチェスター戦略とは、第二次世界大戦で有用性が知れ渡った戦争における戦略のひとつです。

その考え方はビジネスにおいても活用されるものですのでご紹介したいと思います。

 

ランチェスター戦略とは

戦争における戦闘力は、兵士の数に武器の能力を掛けて数値化できるものとしました。

 

戦闘力=兵士の数×武器の力

 

たとえば、刀を持った兵士が100人いて、刀の能力が5とします。戦闘力は500です。

対して火縄銃を持った兵士が100人いて、銃の能力が20だとすると、戦闘力は2000です。

 

同じ兵数でも、持つ武器によって戦闘力が変わります。

持つ武器を高性能にすれば総力が上がり強国にも勝つことができます。

 

武器の数だけでなく、武器の能力を一つ一つあげてやると総合で大きな力を発揮することになります。

そのためそれぞれが少しずつ力を加えるだけで大きな力となるのです。

 

逆に、この場合だと剣士が400人いれば銃士100人に対抗できるということにもなります。

数が押し勝つということもあり得るということです。

 

 

ネットビジネスに応用する

ランチェスター戦略をネットビジネスで使う場合は、以下のように考えます。

 

総合力=コンテンツの量×コンテンツの質

 

二つが重なり合ってこそ力が発揮されます。

質が高くても量が少ないとダメですし、数が多くても質が粗悪であれば総合力は低いものになります。

質の高いコンテンツをたくさん用意することがネットビジネスを成功させるためには重要です。

 

 

コンテンツの量

記事をたくさん書いたり、動画をたくさんアップしたり、取扱いアイテム数を増やせば「コンテンツの数量」を上げることができます。

 

サイトやブログなどの立ち上げ直後は記事が少ないのでどうしても総合力が低いものになります。

最初は毎日記事を書くぐらい続けてこの量を増やすことに注力します。

 

書き続けていくうちに少しずつコツをつかんでいくので、そこで質を上げることにも力を入れていきます。

 

 

コンテンツの質

良質なコンテンツとは具体的にどのようなものでしょうか。

 

需要に応えている

人々の悩みや求めるものを理解し、ニーズにあったものを提供する必要があります。

一生懸命作った内容でも、みんなが全く興味のないものは誰も見てくれません。

検索すらしてもらえないでしょう。

 

そしてその需要に応える内容である必要もあります。

記事や動画を見て利用者が知らなかったことを得ることのできる内容です。

遊びの内容であれば利用者が面白いと思える内容ですね。

 

他に誰もやっていない

みんながやっていることと同じことをやっても、大多数の中に埋もれてしまいます。

独特なコンテンツで目立つことを意識しましょう。

じつは、このオリジナルコンテンツという考え方がネットビジネスにおいてはとても重要です。

 

”価値”とは相対的なポジションによって生まれるものだからです。

たとえば、日本語がしゃべれる人は日本では当たり前にいて何の特徴にもなりませんが、日本に出稼ぎに行くことの多い国にとっては日本語をしゃべれる人の存在価値はかなり高いのです。アニメが好きな国なんかでも日本語は武器になります。

 

「ん?なんか違わない?」と思うかもしれませんが、同じことなんですよ。

ようするに、まだ誰もやっていないこと・やっている人が少ないことに価値があって、ニーズとマッチしていればそれがお金になるということです。

 

 

オリジナルコンテンツの生産はSEO対策としても有効です。

キーワード検索で上位表示されるのはそれぞれ内容の少しずつ違ったものです。

 

でも、需要がありつつ誰もやっていないということになるとなかなか見つけるのは難しいですよね。

そこで、テクニックとして2つの物を掛け合わせる方法があります。

Aという需要のあるテーマに加えてBという新要素を掛け合わせて珍しいコンテンツとするのです。

 

最近のスマホゲームではこの掛け合わせが顕著ですね。

パズルゲームとRPGの掛け合わせや、クイズゲームとRPGとの掛け合わせなどです。

 

意外性がある

中身に意外性を持たせると利用者は目新しさを感じ注目してくれます。

「今までは○○が通説だったが、じつは△△が有効だった!」という内容の方が、新たな発見と驚きに利用者は感動を覚えます。

世の中で話題になり注目を浴びる書物というのはこのポイントをおさえています。

面白いテレビ情報番組にも共通していえることです。

 

小さなニーズに対応

大きな市場に対するアプローチはすでに他者がやっていて飽和状態のことが多いです。

そうであればニッチなニーズに応えていくというのもひとつの有効な手段です。

 

たとえば過疎地にコンビニを出店するみたいなことです。

「住人は少ないしなんでこんな田舎にコンビニなんて要るの?」と普通なら思いますが、それまで片道2時間かけて買い出しに行っていた住人からするとそのコンビニの出店は本当にありがたいんですよ。

何度も同じ人が利用して安定的なリピーターになってくれますし、1回の買物で3000円ほど買う人もいてひそかに儲かったりします。

 

 

狭い需要への対応は無視してしまうのが普通ですよね。

誰もが時間や労働のコストを考えて見合わないと判断するからです。

そこにあえて踏み込んでいくのもアリというわけです。

 

人数が少なく小さな規模の需要でも、そこにかけるお金をいとわない人もいます。

その層にうまくマッチすれば大きく稼ぐことも可能になります。

 

 

さいごに

インターネットビジネスは学力や経験は必要なく、初心者からでも参入できるのが魅力です。

しかしながら、誰もが始められるというのはメリットでもありデメリットとの諸刃のつるぎでもあります。

 

みんなが同じ土俵で戦うことになるため、大手企業や芸能人とも戦うことになり得ます。

 

大手企業の信用性や情報量、芸能人の人気に勝つというのは並大抵の努力ではかないません。

彼らも最初は無名から始まり、長い歴史や活動のなかで信用と名声を上げていき今の活躍を手にしています。

 

そこに対抗するには、武器と人数・質と量どちらも妥協せずに両方上げていくことが重要です。

ネットビジネスでは、強敵に対抗する気概を持ちつつ土俵を避けて戦うことが成功の鍵を握っています。

 

 

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