速読で本を読むスピードを上げる【ビジネス書・参考書・啓発書】
2018/05/19
本を読むスピードが上がれば短時間で効率よく知識が増やせて、より沢山の本を読むことも可能になります。
今回ご紹介するのは、本をパラパラめくって30秒で一冊読み終えるといった超人的な能力ではなく、だれでも訓練すれば簡単にできる速読法です。
自分の読みたい部分だけ読む
1ページから最後のページまで全て読むのではなく、最初に目次を見て自分の気になるところだけ読むようにします。
参考書やビジネス書、啓発書を読んだ後に感じるのは「新しい知識を得ることができて視野が広がった」ということです。
その感情を手に入れるためには知らない部分だけ読むで良いのではないでしょうか。
数百ページある中で自分に必要な部分はほんの一部です。
その部分だけを抜粋して読み取ることで残りのページを読む時間をなくすことができます。
直感的に選ぶ
人間は自然と必要な情報だけを取捨選択して得る習性があります。
たとえば
・自分の悪口だけは聞こえてくる
・飲み会で席が離れているのに好きな人の声だけは聞こえる
・たくさんの人ごみの中で美人だけが目に入る
ネットサーフィンをしていてもパッと目につくのは「自分が日頃から悩んでいる単語」だと思います。
本を読む時も目次を流し読みして「ん?」と思った部分だけページを開いて読むので十分です。
もちろん全ページを読んだらその分の知識は手に入りますが、かけた時間に対しての効果は低いものになります。
本からたくさんの知識を得ようとした時に、たくさんの本に出会うというのも一つの方法です。
頭の中で文字を読まない
本を読むのに時間がかかる理由は、頭の中で文字を言葉にしているからです。
物語を楽しむための小説は、じっくり読む方が面白いです。
ですがビジネス書などは自分の必要な情報が手に入ればそれでよいため、不必要な部分は読まずに飛ばします。
ページを開いてパッと目に入る単語で文章の内容を感じ取るのです。
たとえば声が小さい人や滑舌が悪い人との会話では、なんとか聞きとれた単語の中から文章を推測しようとしますが、そんな感覚で本の場合も単語から文章の意味を理解していきます。
方法① 文章をまとめて見る
文字をひとつひとつ読むのではなく、少し遠目から眺めるような感覚で見ます。
パッと見て気になる単語だけを頭で拾います。
さすがに本を開いて瞬時に必要かどうかは識別できないため、文章を順番に見ていく必要はあります。
昔話「桃太郎」の冒頭の一文です。
『昔々あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。』
この文章を読むときに、下のように文章を分割して見てみましょう。
『昔々あるところに』『お爺さんとお婆さんが』『住んでいました。』
3つに分けて見ます。
読むのではなく、視界に入れるだけです。
それができたら次は視界を広げていきます。
『昔々あるところにお爺さんと』『お婆さんが住んでいました。』
最後に1つの文章全体をまとめて視野に入れます。
『昔々あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。』
慣れないうちは文章を細かく分けて見る必要がありますが、訓練を重ねると1行そのまま視界に入れて見れるようになります。
この見方であれば文章を頭の中で読むよりもはるかに早く文章を見ることができます。
文章量にもよりますが、慣れると1ページあたり10秒程度で見れるようになります。
さすがにこれを体得するには何度もトレーニングが必要になります。
やり方を知って今日からすぐにできるものではありません。
方法② スラスラ見る
上の方法が難しい場合は、スラスラと文章を見ていくだけでも良いです。
頭の中で読むことはせず、流れるように素早く文章を見ます。
これも「まとめて見る方法」と同じく、目に入った単語から文章を予測して読んでいきます。
「まとめて見る方法」よりは速読スピードは落ちますが、今までの読み方に比べて早く読めるようになるはずです。
頭の中で声に出さないことを忘れずに意識しましょう。
気になる文章はじっくり読む
上の方法で文章を流しながら見て、自分が気になる部分だけじっくり読むようにします。
その文章こそが本を手に取ってあなたが欲しかった情報です。
まとめ
本を早く読むコツは、不必要な情報を切り捨てることです。
目次から自分の読みたいページに行き、さらにそのページの中から必要な文章を探します。
その他の文章は読まないことによって時間を短縮していきましょう。
また、この読み方を体得すると本を買うことなく立ち読みで済んでしまうことになりますが、あとで読み返して頭に繰り返し刷り込んで覚えたいという本に出会えれば買うのも良いでしょう。