【守・破・離】武道の心得
2018/05/29
武道の心構えとして「守・破・離」という言葉があります。
茶道や華道、書道においても同じような考えがあります。
これはビジネスを始めとして何においても通ずる部分があると思いますので紹介したいと思います。
守 shu
師の教えを守り、基本を徹底します。
いきなり我流で修業しても一人前にはなれません。
先輩の言うこと、先生の言うことに従い、基本の形が身に付くまで修業します。
無駄口を叩かずに素直に教えを受け入れることが大切です。
回り道せずに行い余計なことを考えないため上達が早くなります。
破 ha
師の教えを破り、自分の方法を見つけます。
基本の形ができたら、自分の特徴や良い部分をさらに伸ばして自分なりの方法を考えていきます。
あくまで基本の形は崩さない範囲で変化を加えていきます。
離 ri
師の教えから離れ、自分の道を究めます。
自分のやり方をさらに追及し、研究を重ねて高みを目指します。
自分の考える合理性や美の感覚を加えて磨きをかけていきます。
初心者がいきなりここを目指してはいけません。
それはただの我流であり、軸のブレた自分勝手なものになります。
武道における流派
この「守・破・離」という考えがあるため武道には様々な流派が派生します。
日本の空手道は大正時代から急速に広まった武道でありながら、現在では200以上の流派が存在しています。
海外も含めると数えきれなくなることでしょう。
学ぶということ
学ぶということは真似るということです。
「まねぶ」という古語があり、そこから「まなぶ」に変化しました。
つまり新しいことを学習するには上手い人の真似をすることが大事なのです。
先人達はずっと昔からそれを知っていたということになります。
天才は努力の塊
良く言う天才とは、一般的には「生まれつきの才能やセンス」という解釈です。
ですが一流のスポーツ選手を見ると分かる通り、才能を身に付けて 大成するために絶え間ない努力 を小さなころから行っています。
ヴァイオリンやピアノで成功した人生を送るためには3歳からの英才教育が必須です。
神経や体の発達が活発な小さいうちにその競技や演奏に合うように最適化しなければなりません。
一流を目指し道を究める人も絶対に行うプロセス、それが「守・破・離」です。
基本の練習を何度も何度も行い、時に自分のやり方を探し離れながらも迷った時には基本に立ち返る。
この繰り返しで技術を研鑽していきます。
才能とは必死の努力の末体得した技術です。
最初から簡単にできた人などいません。
楽をして成功を手に入れようといった甘い考えは持たずに、基本に忠実に、愚直に素直にコツコツと生きることが大切です。