将来なくなる仕事① ~ネット編~

      2017/04/16

 インターネットが始まって15年程度です。まだまだネットを使いこなせていない世代が多いままのため時代はすぐには切り替わりません。これが次に30年経ち、バリバリにパソコンを利用していた30代が60代になった時には、世界は本当に全く違うものになっていると思うのです。不必要なものや非効率な古臭いものはバッサリ切り捨てられ、競争に勝ち残るのは最新技術を駆使したローリスクハイリターンの物のみになっていきます。便利になり私たちの生活が豊かになる反面、仕事で収入を得ることが難しい時代に突入していきます。

 

将来なくなるモノ・仕事

実店舗

なんでもネットで買えて家に運んでくれる時代です。人々の抵抗感は徐々に薄れていき買い物の主流はネットショッピングになります。

コストが大幅にかかる実店舗は急速に縮小していくことでしょう。店舗を構えると、家賃・水道光熱費・人件費・陳列什器・販促広告費などなど膨大な維持費用がかかります。ネットショップであれば在庫を抱えるための倉庫は立地条件を気にする必要はないため家賃は安くて済みます。

ただし観光客のための実店舗だけは需要があります。その場でしか買えないところに価値があるからです。

 

CD・DVD・BD

ダウンロード型が主流となりディスクはなくなります。一部のコレクターのみの需要となるため産業は縮小していきます。それに伴ってレンタルDVDもダウンロード型がメインになっていきます。

現金

現在の電子マネーがさらに普及し、ポイントがつかない現金払いは少なくなっていきます。すべての支払いは仮想通貨によって事足りるようになります。

銀行

ネットバンクがメインとなり、実店舗を構える必要がなくなります。

選挙

インターネットの投票にすれば選挙にいく必要はなくなります。もしかすると代表制政治もなくなってしまうかもしれません。インターネットの投票で国民の意思がダイレクトに集約されます。

印刷業

もうすでになくなりつつある業態の代表です。ネットニュースをスマホで気軽に見れるため新聞を取る必要がなく、新聞を捨てる際の手間もありません。そのため新聞の発行枚数は年々減っています。記者や配達員も職を失うことになります。

紙媒体の広告はネット掲載に変わります。セールチラシや求人広告のネット化が進んでいるように、どんどん切り替わっていきます。何でもスマホで調べることが当たり前となった時代の人々にとっては紙を開いて見てゴミを増やすことの方が面倒くさいと感じるかもしれません。

教師

通信技術が更に発達してインターネットによる授業が一般化すれば先生の人数は多くは要らなくなります。部活の顧問ですらも練習メニューの提示とリアルタイムwebカメラによる動きの確認と指導ができれば現場に先生は必要なくなってしまいます。

少子高齢社会の影響で学校の合併や廃校も進みます。

医者

膨大な情報を瞬時に検索して人それぞれの症状を分析して病気を診断することができるようになると、簡単な症状であればネットドクターが解決してくれることでしょう。

外科手術もロボットアームを遠隔操作してできるようになります。高度な技術を持つ医師が生き残ることになります。

弁護士・裁判官

人を裁くことも、膨大な判例をもとに結果を導き出すプログラムによって取って代わられてしまいます。すぐに判決が出ることで被害者と加害者のストレスが大幅に減る効果が期待できます。新たな証拠が見つからない限り裁判のやり直しはありません。感情に流されることがないため公平な判定ができます。

副作用としては、なんでもかんでも起訴されるということが起きるでしょう。簡単にそして安く裁判ができるため、今までは示談で済んだようなちょっとしたことでも裁判沙汰になります。

スポーツ審判員

精密なカメラがボールのイン・アウトを常に検知します。そこに人手は必要なくなります。

販売員

2016年12月、Amazonが提供する新しいコンビニのスタイル「Amazon GO」が発表されました。アプリを起動して入店し、店内の欲しいものを自分の手提げ袋にどんどん入れていきます。そのまま会計をせずに店外に出るだけで買い物が済んでしまいます。

そうです。レジを打つ人がいません。店内のカメラによって顧客の動きを全て感知し、カバンに商品を入れたことを情報化しているのです。万引きがなくなるため、捕まえるための万引きGメンもいなくなりますね。

「Amazon GO」の利便性が確立されると、ほかのコンビニもそれに合わせてセルフレジを導入しなければ相対的に不便と感じられてしまいます。大手コンビニチェーンのローソンではセルフレジを導入するというニュースが2016年12月に流れました。業界2番手のファミリーマートも2017年1月にセルフレジを実験導入するようです。最大手スーパーのイオングループも積極的にセルフレジを導入していますね。

中間管理職

現場の人間が減るということはそこに対する教育・指導・管理を行う中間管理職の必要性も薄れていきます。

栄養士

データを集約し個人に合ったメニューを提供します。機械で事足りてしまいます。

工場労働

周りの産業の進化によって効率化が求められるようになり労働の機械化が必要になります。海外への工場移転も進み、日本で単純労働を行うことはなくなります。

受付

タッチパネルや音声認識で案内すれば人間が行う必要はないです。

ウェイター・ホールスタッフ

料理の注文を聞く従業員はタッチパネルの採用で必要なくなります。食事後の会計も発券式にしたり「Amazon GO」のようにアプリ起動で会計レスにしてしまえば人手は必要なくなります。2017年1月にはすかいらーくグループのファミレスにセルフレジが導入されました。今後も拡大していくのは間違いありません。

警備員

カメラが不正や不審な動きを感知して警告を行うようになれば警備員も必要なくなります。

巡査(警察官)

町中に監視カメラが配置され怪しい動きを感知します。犯罪は未然に抑止されることでしょう。

システムエンジニア・プログラマー

ネットシステムを構築する人材の需要は今後ますます増えていきます。しかしながら共通の言語を使用しているため、人件費が安い海外の国に仕事を取られる可能性が高いです。日本では20万円を支払って行ってもらう仕事は、中国やインドで行えば2~5万円でできてしまいます。

 

 

なくならないモノ・仕事

マンガ・フィギュアなどのコレクション

人の「手に入れたい」という所有欲を満たすものはなくなることはないでしょう。苦労して手に入れたコレクションが棚にきれいに並んでいるのを見るのが嬉しいのです。データ化されたものが代わりになることはないでしょう。ただし需要の規模は小さくなります。「データ化されたもので十分」と考える人も少なからずいるからです。

保育士

小さな子供を見るのはやはり人でなければなりません。予測が不可能な動きをするためデータ化して判例に当てはめるのはむずかしいためです。子供の心の成長のためにも必要な職業です。

警察官・緊急医療師

緊急時に駆けつけるのは人でなければなりません。状況を複合的に判断する臨機応変さと柔軟さが必要になるため機械に代わられるのはまだ先になるのではないでしょうか。

心理カウンセラー

画面越しに話をするのと面と向かって話すのではやはり違うものがあります。悩める人にとっては大きな問題になり得ます。対面で心の内を話せるカウンセラーの存在は必要になるでしょう。

海外に目を向けた仕事

少子高齢化で人口減少する日本でのシェアを奪い合うのではなく、市場の大きな海外に向けた事業ができる仕事が生き残ります。発展途上の人口増加国を相手にビジネスすれば数字を伸ばし続けられるからです。

もう現時点でも各企業が海外進出していますが、個人事業主が世界シェアを奪い合う日も来るかもしれません。

 

さいごに

情報が充実し、通信技術が発達しても生き残るのは現地に人間の力が必要とされる職業です。現場の状況判断が極めて重要であることが人でなければならない理由です。加えて海外や新たな広い市場に目を向けて先を見た仕事は業績を伸ばし続けられることでしょう。さらに、特別な技術や人気を誇る独特なポジションも他者を圧倒して生き残ることになります。

ただし、AI(人工知能)がこれから発展したときは上記の仕事もなくなる可能性があります。正確な情報解析力と柔軟さを持ち合わせたAIが誕生した時には、もはや人間の労働力は必要なくなるかもしれません。職を選んでいたり働く意欲に欠ける日本人は本当に仕事に就けなくなってしまいます。

今のうちに勉強して将来の社会変化に対応できるスキルを身に付けておかなければ取り残されてしまいます。将来生き残るとされる職業の知識を得ておくことで身を守れる時が必ず来るでしょう。

 

 

 

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