努力を続けるためのたった3つのコツ
2018/03/20
なぜ継続できないのか?
勉強や仕事、ダイエットなど努力してずっと続けようとしてもなかなか頑張れないものです。
本やネットで新しい知識を手に入れるとすぐに行動したくなりヤル気になりますが、たいていの場合あまり長く続くことはありません。
みなさんにもご経験があることと思います。
脳は新しい知識を手に入れるとアドレナリンという脳内物質が分泌され興奮状態になります。
そして「やってみたい」という気持ちがあふれるのですが、この気持ちを継続させることは不可能です。
なぜなら、この興奮状態は時間の経過とともに落ち着いていく脳の仕組みだからです。
仮に興奮状態が続くような仕組みに脳を変えてみるとします。
すると新しい知識を手に入れるたび興奮状態になり、ほかの知識とごちゃ混ぜになりすぐに頭がパンクしてしまうでしょう。
一通りできるようになったことに対して「慣れる」ことで次の知識を吸収するための準備をしているんですね。
新しい環境に適応する人間の能力ともいえます。
ここからは人の心理の仕組みを理解するためのちょっとした3つのコツを紹介したいと思います。
これを知った上で勉強や仕事、ダイエットを意識して行うと継続しやすくなりますよ。
①失敗を恐れない
諦めずに続け最後に成功を収めれば今までの「失敗」は「経験」に変わります。
失敗を失敗のままにするから失敗なのです。
最後の最後に1回成功するだけで今までの失敗が全て意味のあるものへ変化します。
ところが日本の社会は厳しく失敗を批判します。
一度失敗してしまうと二度と復活できないくらいの社会的制裁を受けることが多いです。
就職して3年間の内に辞めると印象が悪かったり、転職をマイナスイメージで捉え企業は中途採用を慎重に行いますし、結婚と離婚を1度経験しているバツ1に対しても求婚者は少なくなってしまいます。
日本人は周りを海で囲まれた島国で育ち、集団の中で育ってきた関係からか周りとの同調を重視する傾向があります。
「周囲とは違ったことをして仲間外れになるのが怖い」「周りと一緒に行動すれば大丈夫」「みんなが手を挙げてから自分も手を挙げる」などと周囲を気にしながら生活しています。
そういった周りの環境があるので失敗に対する恐怖が頭から離れないのです。
でも失敗しなければ必ず成功するのか。
答えはNOです。
成功を収めるためには必ず経験が必要になります。
一時的な失敗を繰り返して学習し最後に成功するのです。
成功した人は必ず努力しています。
努力を続けるためには周りからの批判を恐れず、「最後に成功するために今経験を積んでいるんだ」という強い意識を持つことです。
②自己肯定感
大事なのは自分の可能性を信じることです。
自分がダメな人間だと思ってしまった時点で努力への気力は失われてしまいます。
ダメな人間は絶対に一人もいません。
みんな人それぞれ個性があり、いいところをいくつも持っています。
人はどうしても他人の悪いところばかり目についてしまうので、自分への批判を受けて萎縮してしまうこともあると思います。
特に日本人は自分を卑下することが美徳とする教育を受けてきているため自分を否定する内向きな性格になりがちです。
自分はできる人なんだと自信をもつ「自己肯定感」を高める意識をしましょう。
そのために近道な方法は、不得意な分野を頑張って克服しようとするのではなく得意分野を活用する方法です。
不得意な分野はまだまだ伸びしろがありますが、それを成功に変えるまでのあいだで多くのエネルギーを消費して疲れてしまいます。
たとえば人見知りをしてしまう人の場合、初対面の人と話す練習のためにパーティやバーに行って知らない人といきなり話すことに果敢に挑戦してもなかなか効果は出にくいでしょう。
頑張って行けたとしても隅っこで一人静かに座って飲んで、楽しんでいる人を眺めて終わりになることが続くからです。
そのうち「これではお金を払って行く意味がない」と思いやめてしまうことでしょう。
いきなり難しいことをして直線的に解決するのではなく、まずはできそうな簡単なことから始めてみるのです。
「初めて会う人とは緊張して何を話せばいいのか分からないけれど、ニコニコ笑って相手の話を聞くことならできる」と思えば、相手に話をしてもらえばよいのです。
人は相手が笑顔でいることに非常に安心感を覚えます。
「私はあなたに心を開いていますよ」と笑顔をするだけで伝えることができるのです。
あとは相手の話に相槌をうって合わせるだけで会話が成立してしまいます。
これを繰り返して何度も会っていけばこちらの緊張もほぐれいつの間にか仲良くしゃべる仲間になっているはずです。
「自分でもできた」という達成感や喜びは次の行動への自信へ繋がり、いつしか苦手意識を克服することになります。
この小さな喜びの積み重ねが人生では大事です。
いきなり大きなことにチャレンジして失敗して落ち込むのはやめて、簡単なことから始めて成功体験を繰り返して自信につなげましょう。
それはいつか「いつのまにかできるようになっている」に変わるはずです。
③努力をしない
最後に大切なのは「努力をしない」ということです。
努力をしないというのは、「努力を当たり前にする」という意味です。
努力を頑張って行うものと思ううちは苦痛で大変で仕方ありません。
それを脳はストレスと感じブレーキをかけようと働きかけるため行動が続きません。
これを無理せず当たり前のように毎日行うようにするのです。
努力とは継続することですが、継続とは習慣化のことです。
努力=継続=習慣化
毎日お風呂に入ることが努力と言えるでしょうか。
いいえ、みんな当たり前におこなっていることです。
習慣化したものは人は苦痛だと思わずに継続できます。
この特性を利用し、続けたいと思う新しいことを習慣化してしまうのです。
この時にオススメなのは「すでに習慣化していることにリンクさせて行う」という方法です。
たとえば筋トレを毎日続けたいと思った場合、朝ベッドから起きてカーテンを開けて顔を洗って歯を磨いた後に、筋トレを行うようにします。
一連の流れの中に組み込んでしまうのです。
腕立て伏せ20回、腹筋20回、スクワット20回を行うように決めて紙に書いて洗面所に貼っておきます。
それを歯磨きしながら見た後に筋トレを行います。
休日はもちろん仕事で忙しい日も継続して行います。
できればカレンダーに完了スタンプを押して達成感を目で感じると習慣化への効果がアップします。
まずは3日続け、1週間続け、2週間、1ヶ月と小さな目標を設けて続けてください。
そのたびに自分をほめて喜びましょう。
「今まで全然続けられなったのに1週間続けられた!嬉しい!」という感情を持つようにしましょう。
できたら言葉に出して自分の耳に入れてあげた方が効果があります。
1ヶ月継続できたらかなり素晴らしいです。
その時にはすでにやることが当たり前になりつつある段階です。
さらに2ヶ月、3ヶ月と続けるともう苦痛ではなくなっているはずです。
人は20回~30回以上同じことを繰り返すと習慣として定着すると言われています。
目標を細かく分けて1ヶ月を目指して継続に取り組んでみましょう。