ギャンブルは儲かるのか?パチンコ・パチスロ・競輪・競馬・競艇
2018/03/27
日本には様々なギャンブルが存在し、今では当たり前に日常にあふれています。
・パチンコ
・パチスロ
・競輪
・競馬
・競艇
ギャンブルをやっている人の中にはまぐれで大当たりして10万円手にした!っていう経験もあるのではないでしょうか?
今回はギャンブルで儲け続けて仕事のようにしてしまう「パチスロ」「スロプロ」などのプロギャンブラーの将来性・可能性を見ていこうと思います。
ここではパチンコとパチスロにおいてもギャンブルというくくりで紹介いたします。あらかじめご了承ください。
目次
プロギャンブラーのメリット・デメリット
仕事をやめてギャンブルで生活しようと考える人は少なくありません。
遊んで暮らせると思うからですね。
でも現実はそう簡単ではないようです。
プロギャンブラーになるとどんなメリットデメリットがあるのか見てみましょう。
メリット
・自由な時間が手に入る
・いろんな店舗やレース場に行ける
・連続したデータの収集ができる
・大きく勝つこともある
・遊びながらお金が手に入る
・収入に税金がかからない(本来は必要)
デメリット
・時給がマイナスになることもある
・タバコの副流煙で健康を損ねる
・将来の不安に押しつぶされそうになる
・将来再就職する際に履歴書に書けない
・社会的信用がない
・かなり忙しい
・一生稼ぐためのスキルが身につかない
・社会貢献ができていない
専門的にやると、それなりにメリットがあります。
自由に行動できるためデータ収集やいろんなイベントに顔を出すことができます。
また、得た収入に税金がかかりません。本来は所得を確定申告で報告する必要がありますが、申告しない人が多いです。
デメリットはかなり重いです。
アルバイトの場合は働いた分だけお金が手に入りますが、ギャンブルの場合は時間をかけてもマイナス収益になることもしょっちゅうです。
勝ったとしてもあまり喜ぶことはできず、次の投資資金になるといったドライな感情でプレイする心境になります。
そのため遊んでいるように見えて全然楽しくありません。
寝る時間や食べる時間、時にはトイレに行く時間も惜しんでプレイする時もあります。
ギャンブルをする人にはタバコを吸う人が多いため、副流煙を吸って健康を害することもあります。
いつ稼げなくなるかわからない重圧に押しつぶされそうになります。
法規制によって年々稼げなくなってきています。
今日は勝っても明日はお金が無くなるかもしれません。
このままの生活で一生暮らしていけるのか不安で仕方ありません。
特に仕事で役に立つスキルが身に付くわけでないので将来壁にぶつかった場合にどうしようもなくなります。
再就職の際に履歴書に書く職歴もありません。
また、社会貢献をなにもしていないことで周りの目もかなり厳しくなります。
「納税していないのに社会福祉を利用するのか」という厳しい人もいます。
社会的信用はなく、クレジットカードは作れないですし両親の説得ができないので結婚もできません。
さらに、かなり忙しい生活を送ることになります。
パチンコ・パチスロの場合、朝から開店を待ったり順番争いをしたり、夜も遅くまでプレイしなければなりません。
あちこちのイベントに行って当たる確率を上げるために必死になります。
家にいても情報を集めたり攻略法を練ったりと、生活のために必死に活動することになります。
決してラクで楽しいものではありません。
ギャンブルは儲かるの?
ギャンブルは儲け続けることはできません。
以下に理由を述べます。
確率的に負けるのは必然
たとえば宝くじの場合、購入金額のおよそ40%が返ってくるように確率的にできています。
それに比べて競馬は70%、パチンコは80%と良心的に見えます。
ですが回数を重ねるたびにどんどん減っていくことに変わりはありません。
勝ったり負けたりを繰り返しながら次第に減っていくのです。
運営側が儲かるようにできている
当然ですが、ギャンブルは店側が利益を出さなければ運営を継続できません。
ということは運営側に利益が出て客が負けるように仕組まれているということです。
現在、パチンコ・パチスロでは店舗にホールコンピュータが導入され、店舗の売り上げをコンピュータが管理しています。
ホルコンで集計したデータをもとに店長は月末までに目標達成するための売上計画を客への還元率を考慮して台の設定をします。
客に玉を出しすぎて1日の利益目標が未達の場合には翌日以降で下方修正して利益回収するようにします。
業態が縮小している
ギャンブルの射幸性が問題となり、法律が年々改正されてきています。
射幸性とは、利用者の「幸運を得たい」という心をあおぐ性質のことで、ギャンブル依存症という病気に追い込んでしまう悪い面があります。
これを規制するため、ギャンブルはローリスクローリターンの方向性に年々修正されています。
このため、今は稼ぐことができても将来的に稼ぎ続けることは難しいでしょう。
パチンコ・パチスロでは昔のハイリターンが良かったひとは手を引いて、プレイ人口はどんどん減少しています。
稼働率が下がれば店舗は利益を回収するために客への還元率を下げようとします。
さらにプレイ人口は減り業態全体が縮小していきます。
攻略法は必勝法?
ここまで読んで頂いた方の中にはこう思っている人もいると思います。
「攻略法があれば勝ち続けることはできる」
ギャンブルに共通してあるのが攻略法で、一定の法則性に従えば勝つ確立を上げることができるものです。
しかし、その攻略法も企業によって対策されすぐに使えなくなったり、攻略法を真面目に続けることが案外難しかったりします。
ギャンブルに運はつきものです。
どんな完璧な攻略法でも勝率を100%にすることはできません。
そのため攻略法を駆使しても負けることも多くあります。
「この攻略法は自分には合ってないのではないか」
「新しい攻略法を探さなくては」
「このあいだ試した方法が当たったな」
こうしてすぐに他に目移りして脱線してしまいます。
特にプロになって生活がかかっていると将来の不安から精神的に不安定になり冷静な判断ができなくなります。
興奮を抑え冷静な投資を行わなければいけないギャンブルにおいて、精神のコントロールは絶対に必要な能力です。
その強い心を持てる人はなかなかいません。
私のギャンブラーとしての経験
私もかつてパチンコ・パチスロをやっていていた人間です。
大学生の時に初めてパチスロを経験し、ビギナーズラックで投資2,000円から6万円勝ってしまいました。
5号機の戦国無双でした。今でもあの時の感覚はハッキリ覚えています。
大学生のころは時間もたっぷりあり体力もあったため足しげく店に通い自分なりの攻略法で一定の金額を稼ぐこともできました。
しかし社会人になってからは勝率は大幅に下がりました。
仕事で疲れた後にパチスロに行くのは大変ですし、なにより不定期になりデータ集計ができなくなったからです。
まぐれで10万円勝つときもありましたが、勝った金額を次の投資で使ってしまいすぐになくなってしまうといった行為の繰り返しでした。
負けると悔しくて、むなしくて、これを機にやめようと思うのですが、数日経つとすっかり忘れてまた足を運んでしまいます。
私の場合、結婚を機にやめることができました。
帰りを待つ人がいることを考えると寄り道ができなかったからです。
そこまでひどくのめりこんでいなかったのも離れられた要因としてあると思います。
一旦離れてみると不思議なもので、「なんであんな生産性の悪いものに一生懸命になっていたのか」と思えるようになります。
今でもたまにパチンコの動画をYouTubeで見たりしますが、打ちたいという感情ではなく、「人の喜びを高めるための映像演出が素晴らしいな」という変な目で見ています。
なぜ人はギャンブルにハマってしまうのか
金銭感覚が狂う
ギャンブルをやっていると千円札がただの紙切れのように感じられてきます。
さすがに1万円札は高い感覚はありますが、でもメダルや玉に交換するとお金だったことはすぐに忘れてしまいます。
そしてお金を失うのをなんでもないことと思ってしまうのです。
これはギャンブルをやらない人には分からない感覚です。
脳内麻薬物質が分泌
ギャンブルをやっている時、特に大当たりをした時には大量のβエンドルフィンやドーパミンといった快楽物質が分泌されます。
これは麻薬をやっている時と同じ脳内物質です。
麻薬をやっている人が自分ではやめられなくて治療を受けるのと同じように、ギャンブルの快楽から抜け出すのも本当に難しいものです。
またすぐに取り返せると思う
負けてもすぐにまた取り返せると思ってしまいます。
一度大きな勝ちを経験すると、人間の脳はその記憶を強く覚えています。
負けて悲しい感情は一晩寝ると忘れてしまいますが、勝った時の喜びはなかなか消えることはありません。
喜怒哀楽によって脳の海馬が受ける刺激が多ければ多いほど長期記憶に残ります。
金銭感覚が狂ってお金を失うことへの恐怖心が薄れてしまった状態では、勝った時の強烈な喜びの感情を超えることができません。
そのため勝つことばかりを考えてしまうようになるのです。
たとえば、短時間で2万円を勝った経験が何度かあるとします。
すると賭け金は2万円までであれば何とも思わなくなります。
次のプレイ・レースでまたいつものように2万円返ってくると思ってしまうのです。
生活に不満があると依存しやすい
普段から幸せを感じていない人はギャンブルにハマりやすい傾向があります。
精神の状態が不安定だと快楽に依存しやすくなります。
たとえばお酒や性行為、リストカットでも快楽物質が分泌されます。
依存症になると借金してまで続けたり、家族への迷惑を考えないなど、自分を抑えることができずに衝動的に行動してしまいます。
たまにしかやらなくても危ない
ギャンブルに行く日が数が多い場合は、負けが重なり大きな金額になってしまうと誰しも考えるでしょう。
しかし実際には行く日数が少ない方が大きく負けてしまいます。
理由は2つです。
①連続したデータの欠落
ギャンブルにおいて絶対に必要なのはデータです。
パチンコの大当たり確率、パチスロの設定、競馬の情報、何をするにも情報収集が必要です。
法則性を読み取るために必要なのは断片的なものではなく連続したデータです。
これをなくして賭け事に勝つことはできません。
たまにしかやらない人はこのデータ収集を怠るので勝てません。
②大きく賭けてしまう
ギャンブラーの性としてチャンスが少なければ少ないほど大きく賭けようとしてしまいます。
ここ1番の勝負という気合いが入り掛け金も大きくなります。
自分の誕生日や正月などのおめでたい日に行って大きく負けることがあるのはこのせいです。
土日にしか開催していない競馬では負ければ次の週までおあずけになるため、少ない負け額の内にやめとけば良いものを、負けを取り返すために大きく賭けてしまいがちです。
今ギャンブルを行っている方へ
ギャンブルはやめた方が身のためです。
たしかに一時的に勝つことはできますが、最終的に店側が儲かるように仕組まれたステージで踊らされているだけです。
これからの将来を考えた時にその時間を別のことに使ったほうが絶対に有意義です。
ストレス発散や時間つぶしとしてお金を失う前提で行っているのであれば娯楽として楽しめますが、儲けるためであればやめたほうがいいです。
勝率を上げるためにより専門的に行わなければいけなくなり、人生のどん底へと突き進むことになります。
できることならやめた方がよいですし、もし続ける場合でも仕事で稼いだお金のうちの自由に使える範囲で行うようにしたいですね。