エナジードリンクで集中力アップ!飲み方を守って正しく使いましょう
2018/03/30
エナジードリンクって飲むとパワーアップして集中できるような気がしますよね。
代表的なのは「モンスターエナジー」や「レッドブル」です。
CMでよくやっているので名前を耳にしたことくらいはあると思います。
エナジードリンクの効果と活用法を見ていきたいと思います。
エナジードリンクってなに?
勉強時や仕事時、スポーツ時などにエナジードリンクを飲むと集中力がなりアップします。
長時間集中力が必要で後半の疲れた時や、大事な会議前に飲んで気合を入れたり、もうひと踏ん張り頑張りたい時に飲めば効果をハッキリ実感できます。
また、眠い時に飲むとスッキリ目が覚めて目の前のことに集中でき仕事の効率が上がります。
※あくまで個人の感想です。効果や感じ方には個人差があります。
≪エナジードリンクの主な成分≫
カフェイン・・・覚醒作用、体脂肪燃焼促進
ブドウ糖・・・血糖値の上昇
アルギニン・・・血管拡張作用、成長ホルモンの分泌促進
ガラナ・・・覚醒作用、疲労回復
プロテイン・・・筋肉修復
カルニチン・・・体脂肪燃焼促進
タウリン・・・筋肉収縮機能の強化
高麗人参・・・血管拡張、代謝機能向上、疲労回復
エナジードリンクは世界中で発売されていて、その実感できる驚くべき効果に熱烈なファンがついています。
日本では5年ほど前から発売され今でもコンビニやスーパーなどで200円前後で販売されています。
皆さんの中でも愛用されている方も多いのではないでしょうか。
エナジードリンク使用の注意点
本当に便利なエナジードリンクですが、軽視できない危険性も持っています。
毎日飲むと慣れてしまう
効果の感じ方はしだいに減っていきます。
毎日飲み続けると体が慣れてきて覚醒までに必要な摂取量がどんどん増えていくことになります。
毎日飲むのは控えて、本当に必要な時だけにとどめておくようにしましょう。
大量の糖分
脳の栄養は糖分です。
集中力のためには糖分が必要になるのですが、エナジードリンクではその効果を短時間で得るために大量の糖分が入っています。
日常的に飲用しているといづれ糖尿病になってしまうリスクがあります。
大量のカフェイン
カフェインには覚醒作用があり、眠気を吹き飛ばしたり集中力を上げる効果があります。
エナジードリンクには大量のカフェインが入っています。
カフェインは大量に摂取すると頭痛や動悸、不整脈、吐き気などの症状を催します。
常飲すると中毒になってしまう可能性もあります。
≪海外との違い≫
日本で発売されているエナジードリンクはカフェインやその他成分の含有量が少なめになっています。
これは日本人の体格に合わせて作られたためです。
病院でもらえる薬でもそうですが、体重によって摂取できる量は変わってきます。
そのため欧米の大柄な人たちが飲むものとは成分に違いが付けられるのです。
死亡事故
恐ろしいことに、カフェインの摂取過多によって中毒を起こし、死亡する海外のニュースが耳に入ってきます。
・2008年アメリカ エナジードリンク4本を飲んだ男性が心臓発作で死亡
・2011年アメリカ エナジードリンク700mlを2本飲んだ14歳の少女が不整脈で死亡
・2012年アメリカ イベントでエナジードリンクを大量に飲み13人が死亡、33人が入院
ニュースのほとんどは海外のものですが、日本でも死亡事故は起こっていました。
2015年12月のことです。深夜勤務の男性が眠気を覚ますためにエナジードリンクを常用しており、1年間頭痛や嘔吐などの体調不良になりながらも飲み続けて死亡してしまいました。
なぜ飲み続けてしまうのか
カフェインにはニコチン(タバコの成分)と同じような依存性があります。
依存症になってしまうと、カフェインが切れた時にイライラし「飲まずにはいられないッ!」となってしまいます。
そのため体調が悪くてもイライラを鎮めるために飲み続けてしまうのです。
急性中毒
持病のない健康な人でも、短い時間で大量に飲むと急性中毒になります。
中毒になる量は体重によって異なります。
急性中毒になるカフェイン摂取量
たとえば体重50kgの人なら1時間以内に325mg、3時間以内に850mgを摂ると急性中毒となります。
これをエナジードリンクに換えると1時間に4本、3時間で11本の量になります。
急性中毒になると、落ち着きがなくなり、嘔吐や不整脈を引き起こします。
軽度の場合は安静にしていれば治りますが、症状がひどい場合は救急車で病院に行って適切な対処をしなければなりません。
エナジードリンクだけでなく、眠気覚まし専用のドリンクやブラックコーヒーにも同等かそれ以上の大量のカフェインが含まれますので摂りすぎに注意してください。
やってはいけない危険な飲み方
エナジードリンクには絶対に行ってはいけない危険な飲み方があります。
①連続して飲まない
一気に大量に摂取すると血液中に流れる薬用成分の量も多くなり、急性カフェイン中毒になってしまいます。
②アルコールと一緒に飲まない
エナジードリンクの効果で血管が拡張した状態でアルコールを飲むと、酔いの回りが早くなり急性アルコール中毒になるおそれがあります。
③薬と一緒に飲まない
よく薬を飲むときにはグレープフルーツを食べてはいけなかったりスポーツドリンクを飲んではいけないといいます。
薬の効果を増強したり必要以上に体に吸収されてしまうためです。
エナジードリンクも同じように血の循環を良くし薬の吸収を助けてしまう効果があるので良くありません。
良い効果だけでなく副作用も効果を高めてしまうので体温の低下が進みすぎたり脈拍が低下し続けて最悪の場合死に至ります。
風邪の時の体力回復といって栄養ドリンクを飲むのも危険ですので薬との併用はやめましょう。
まとめ
「酒は百薬の長」ともいい、酒は少量であれば心臓病のリスクを減らし体によいとも言います。
エナジードリンクも酒と同じように危険な面も含んでいますが、使い方を注意すれば勉強や仕事で非常に有効に働いてくれます。
ついついジュースのようにガブガブ飲んでしまいがちなエナジードリンクですが、用法容量を守って「薬」という認識で飲む必要があります。
日本ではカフェインを規制する法律がまだありませんが、海外ではエナジードリンクの未成年への販売を規制しているところもあります。
タバコと同じように、摂取過多による健康被害は自己責任です。
親御さんであれば子供へ与えるのはやめたほうがよさそうです。