悪徳商法!ねずみ講を分かりやすく図解

      2017/11/18

「ネットビジネスをやってます」と言うと「怪しいビジネス」とか「違法なことをやってるんじゃないの?」とか「ねずみ講みたいなこと?」という悪いイメージ持つ反応の時があると思います。

誤解をといてもらうためにねずみ講の仕組みを説明できるようにしておきましょう。

 

 ねずみ講とは?

ねずみ講とは、違法なやり方で会員を増やす 悪徳商法 です。

ねずみのように会員が一気に膨大に増殖することから「ねずみ講」の名前がつきました。

法律では無限連鎖講という違法行為にあたります。

最終的な会員が損をする仕組みが社会の害悪として、1978年公布の「無限連鎖講の防止に関する法律」で禁止行為とされています。

 

ねずみ講の仕組み

様々なねずみ講のスタイルがありますが、ここでは分かりやすい例で紹介します。

 

①会員を増やせばあなたも儲かると勧誘し入会金を支払わせて入会させます

※紹介者を「親」、入会者を「子」といいます。家族ではありません。

②入会金の一部は紹介者がもらい、残りは更に上の親たちに支払います

利益を複数の親達で分配します。

③紹介人数が多いほど、初期に会員を広めたメンバーがたくさん儲かるような仕組みになっています

仮に2人ずつ会員を増やしていくとします。

子がそれぞれ10万円ずつ払い、親が2万円ずつ得します。

それと同時に親の親が8万円ずつ儲かり、
親の親の親が24万円ずつ儲かり、
そして親の親の親の親が64万円儲かることになります。

最初に紹介した人、つまり創始者が一番儲かる仕組みになっているのが分かるでしょうか。

 

 

勧誘の手口

「会員を勧誘して増やせばあなたもガッポリ稼げますよ」と誘います。

上の仕組みをわざと難しく説明したうえで、「たくさん紹介すればあなたも稼ぐことができます!」と甘い言葉で心を操ります。

 

勧誘するときには、初期に入会して儲かっている人の優雅な生活を見せて憧れるように仕向けます。

「あなたもうまく勧誘する営業力を身に付ければこの人のように豊かな暮らしができますよ」と誘惑するのです。

 

 

やめることができない

会員になるために高い入会金を払ったり、不当な値段の商品を買ったり、大量の在庫を買い取ることになります。

この初期費用が回収できずに儲けられない人がほとんどです。

お金が回収できないまま損をすることは悔しいので続ける、または規約によって退会の際に高い違約金が発生するといった理由でやめられなかったりします。

 

ねずみ講の落とし穴

「自分も会員数を増やせば儲かるのか」と簡単に思いがちですが、一番下の会員が儲からない落とし穴が実はあります。

日本の人口には限界があるので、会員が増えるたび未加入者の人数が減ることになります。

そのため後から入会する人は新たな入会者がおらず勧誘が難しくなっていきます。

結果として高い入会金を払っただけ、商品を買っただけになってしまいます。

 

その他販売法との決定的な違い

ねずみ講とその他の販売法の決定的な違いは入会の際の高い初期費用です。

ねずみ講の収入源はこの入会費用であるため、これをなくすことはできません。入会させて使い捨てるような感覚で騙し逃げするために最初にお金をもらっておくのです。

 

それから、恩恵を受ける範囲が限定されておらず、トップまで利益を分配するのがねずみ講です。

そのため親と子の関係までに制限している販売法は、ねずみ講とは異なり違法ではありません。

 

ねずみ講の概要をお分かりいただけたでしょうか?

誤解されることのないように覚えて説明できるようにしておきましょう。

 

 

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