牛丼のセルフサービス?!ワンオペが可能になる牛丼チェーンの新たな人手不足対策

   

牛丼

牛丼のセルフサービス?!自分で作るの??

それはそれで面白そうですが、ちょと違います。

どういった内容なのか順を追って説明しますね。

 

あの事件から2年

2014年3月、大手牛丼屋チェーンの「すき家」がブラック企業と評判になり、人手不足から「パワーアップ工事中」と貼り紙をして休業したのも記憶に新しいと思います。

あれから2年が立ち、時給アップや働きやすい職場を心がけて人材確保に励んできたわけですが、このたび大手牛丼屋チェーンの「吉野家」と「松屋」が、人手不足対策のあらたな一手を投じて話題になりました。

 

 

セルフサービスの導入

簡単に言うと、水や料理の持ち運びをお客さんがセルフで行うというものです。

ショッピングモール内にあるフードコートのような感じです。

自動発券機で食券を買ったら番号が書いてあり、料理ができたら番号で呼ばれます。自分で牛丼を取に行き、食べ終わったら返却口に食器を返します。

 

 

ワンオペが可能?!

料理を運ぶ人やレジを打つ人、食器を片づける人が不要なので、厨房に一人いれば店が運営できるようになります。つまりワンオペレーション(ワンオペ)が可能になるのです

 

今まではホールスタッフとキッチンスタッフの最低2名は必要だったため、人手不足のためにどうしても1人で行わなければならない時にはかなり辛い業務を強いられていました。

ワンオペでお店が回りきらず、店内や厨房が食器で山積みになっている動画もありましたよね。

 

その問題がこれで解決できるというのです。機械化とセルフ化によって店内の従業員を一人削減することができます。

 

 

今後の展開予想

まだこの施策は実験段階で、セルフサービスがやりやすいように作られた店内の作りでないと機能しないので水平展開は難しい問題もあります。

ですが、全国の人手不足で困る店舗の声があがり、まさに本当の「パワーアップ改装」を行い全国展開することも十分考えられます。

 

なにせこの人手不足のご時世ですからね。機械化やセルフ化に頼らなければ、勝ち残ることはおろか生き残ることができない時代です。

コンビニやファミレスもセルフレジを導入しようと各社動いていますからね。

 

また、人工知能が発達して今後人間の仕事が奪われるとは言っても、企業からしてみればまだ15年後の話ですし、それよりも今日や明日のことをなんとかしなければ15年後に会社が存続しているか分からない不安でいっぱいです。

大手企業と言えど食中毒従業員の悪ふざけSNSアップ牛肉の病気流行によるショックも今後ないとは言い切れませんし、いつ会社が傾くかは分からないですからね。

おそらく商事がバックについていることでしょうから大事故でも資金がショートすることはないでしょうが、お客さんと従業員の信用を失ってしまうと、立て直しに大幅な時間もコストもかかりますからね。信用は大切に育てなければなりません。

 

私個人の意見

機械化やセルフ化は仕方ないものだという理解はあるものの、正直素直に喜べないですね・・・。

業務が減って仕事は楽になるものの、働く側からしてみればかなり心細いですからね。一人だとトイレも行けません。

 

シニアや女性でもできるように厨房も工夫されているということですが、シニアや女性一人に店を任せるのでしょうか?

発券機を破壊して金をとる強盗事件もあるらしいので防犯面も心配です。

 

お昼などのピーク時はさすがに一人ではありませんが、セルフサービス導入で一人になる時間帯はどんどん増えていきますよね。

たとえばお客さんが嘔吐したとかクレームが発生したとかのイレギュラー時には一人では対応しきれませんし、一人で働くことになると従業員は不安だらけだと思うのです。

「あなたは仕事を一通りできるから、明日から一人でやってください」と言われたときの不安は測り知れないものがあります。自分一人で留守番するだけじゃないですからね。お客さんのいる対人の仕事であり、緊急を要するトラブルもありえます。

これが私の過ぎた妄想であって、新たな問題は生まれなかったというオチならよいのですが…。

 

三大牛丼チェーンである「吉野家」「すき家」「松屋」。2社の方針を見て、これから「すき家」がどう動くかにも注目ですね。

 

 

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